西の古書店『ふしぎのくに』こと『おべりすく』さんが人気とか流行とか何もかも無視で投稿している作品。『サンプルボーイズアイランド』
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第一章 完了時点での考察
どうやら章ごとに主人公が変わるという事が先出しされているんだよね。
ネタバレになるんだけど、第一章の主人公。三隈陸翔君は家が貧しくて、授業料免除の御那学園に通っているんだよね。そこで特待生になれば家族の生活も楽になると思って模範学生として頑張っていたんだよね。でも、学園が欲しい人材は勉強ができるとか、優秀な生徒じゃなくて……
女の子になれる可能性のある人間を探していた
結構、危ない話だよね。女の子が生まれなくなってしまった世界で、男の子の身体にメスを入れて女の子を作ろうとしている。倫理的にも色々とアレな感じになってきているよね。
BL作品の『や・お・い』をあえて覆したい?
ヤオイ。山無し、オチ無し、意味無し。BL作品としてはひと昔前の代名詞と言われていたんだけど、最近のBLは結構ストーリー性を重視しているところが多いかな? この『サンプルボーイズアイランド』に関してもBL作品だというのに、女性という者に着目しているんだよね? そんな中で男の子達の恋愛感情をうまい事表現しているのかな? 第一章は少年たちのすれ違いがぐっとくるんじゃないかな?
各章の時間軸はどうなっているのか?
〇〇の場合という風に章分けされているので、視点移動される物と思って間違いないと思うんだよね(4月24日現在)第一章が結構、純愛系で終わるんだけど、第二章は少し軽い感じ。冒頭で第一章に関わってきた男の子らしき人が出てくるんだけど。1年、あるいは2年経っているのかな?
本作はラノベというより、現代ミステリーかもしれない。
多分、読者の方に大きなストレスを与えるような描写が非常に多い。彼らは不思議な力を持って戦うわけでもないし、ただの無力な学生達の淡い恋愛模様なんだよね。そのイベントは酷く残酷で、そして静かに消える炎を見るようなんだ。女の子が生まれなくなった理由、男の子を女の子に作り替えようとするこの不気味さ。どちらかといえば活字を読むアタシはドストライクだったりするんだ。
表紙の力の入れなさ具合が実はミソ
『おべりすく』さんは勝手に表紙を用意する事でも実はアタシ達の中では有名なんだよね。ぶっちゃけ、投稿サイトって綺麗なイラストがあればそれなりに集客をつけれる。これはどれだけ反論されたとしても事実なんだよね。今だに広告という物が有用なマーケティング手段であるように、表紙の興味という物は中々に強い。それを、本作は完全に無視してるんだ。CG作る風の画像で多分10秒あれば作れそうなテキトーな画像。男性→ドクロ→女性が並んでいる感じかな?
これ、多分同一人物を意味しているんだろうね。あと、読者を選んでるんだと思う。物凄く面白い話なんだけど、読まれる事を意識してweb小説は書かないとその作品の命は極端に短くなる。そういったしがらみみたいな物も無視してるんだろうね。本当に書きたい物を書いて、それを読みたい人だけが読めばいい。究極的なナルシストであり、これが芸術屋、創作家という人種の姿を体現してるのかな?
BLという人を選ぶジャンルだから出来る独自性
セシャトさんにしても深くは語らないんだよね。当然、月間や週間なんて他の人がびっくりするくらい読み込んで調べて書かれているんだと思うよ。
承認欲求に囚われた時、人は作品作りから業務に変わる
仕事と作業が似て非ざる物のように、業務的になってしまう事は悲しいんじゃないかな? 今まで行わなかった行動を取ったり、焦りかおごりか分からないけど、残念ながらそうなるとそこがゴールであり、天井である可能性が高いんだよね。
笑っている奴が一番強い
よく漫画とかドラマとかで聞く台詞があるよね? 余裕のある人は一番強いって事の比喩だよね。本当に優れた人はよく笑う。この人は病んだ事あるのかな?と疑いたくなる程度には笑い、そしてエネルギッシュだ。
誰の事か?
『おべりすく』のアヌさんの事だよ。彼はいつもギャハハハと笑い。相方のバストさんに引かれながらも、深夜のテンションでSSを突然書いたりする。彼は書けないという事はないらしんだ。それはスランプがないわけじゃなくて、パソコンの前、スマホの前、白い紙の前に立つと、駄文でも何でも書き始める。それは何故かと深夜料金のサイゼリヤで聞いてみたら面白い答えが返ってきたんだ。
『何も書けなくなったら、辞める時やろ。辞める時は、楽しく引退やで』
恐れを知らぬ戦士か何かかな? と思ったけど、多分彼こそまさに創作家なんじゃないかな? 誰の為に書いたのか? 自分が読んで楽しみ、誰かがそれを共感してくれたら二重丸という事なんだろうね。
結び
BL作品を取り上げたハズなのに、なんだか別方向の話になちゃったね。それだけこの作品が色々考えさせられるという事なんだ。サンプルって試供品だよね?女の子を作る為の試供品の男の子達の島。
う~ん、やっぱり少しネジが飛んでるよね。こんな物語を考える人はさ。第二章も楽しませてもらおうかな?
本日はここまで、また読んでね!