ブログの復活がこんな記事である事、許してね。
私たち、古書店『ふしぎのくに』に」おいて2021年5月19日
忘れられない事が起きたんだ。とても大切な人が天に旅立った。いや、こんな文章を書いている自分が少し憎らしい。それは残された人達の勝手な妄想であり、傲慢な考え方なんだろう。
漠然と、誰かが死んだということを聞いて、悲しい気持ちになった事は今までもあったし、そういう経験をした人もたくさんいたと思う。
私たちの大切だった人は、生きている時から、お医者さんにこう言われたんだ。
もう、手を尽くしました。寿命です
嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。
私たちの大切だった人は、凄かったよ。
「もうダメだ。延命とかはしなくていい」
食べるのが大好きだったのに、ほとんど食べられなくなった。
誰よりも運転するのが好きで、旅行にみんなで行くときもハンドルを誰にも預けなかった。
器用でなんでも作ってしまう。
お酒は弱いのに、アタシ達へのプレゼントはどこから見つけてきたのか、美味しいお酒をくれたね?
嫌だ。
もっと話したかったよ。
嫌だ。
もっと、もっとこのアタシが教えて欲しいと思える人だったよ。
でも、アタシはふしぎの泣かなかったし、不思議と辛くもなかった。
途中から苦しくて眠れなくっなった。お医者さんはモルヒネを使って苦しみを取ってくれた。
段々と、段々ともう意識が薄れていくアナタにアタシ達は何もしてあげられなかった。たくさんの嬉しいを、楽しいをくれたアナタ。アナタは楽しかったんだろうか? 嬉しかったんだろうか?
ねぇ、アタシ。こんなキザな文章を書ける程度には立ち直れたんだよ?
アタシは、少しでもいい。一人でもいい。凄いいたってことを覚えておいて欲しいんだ。
会いたいよ。なんて月並みなことは言わないよ。どうせいつかは行くんだろうし、その時には叱ってくれてもいいし、また一緒にお酒を飲んでくれてもいいや。
人はなんで死ぬのか? これはきっと、君やそれを経験した人にしか分からないんだろうと思う。アタシ達は君の弟子みたいな存在だよ。
早すぎるんだよ。
アタシ達の大好きだったあの人が、意識がなくなった時に、反応してくれた最期の曲。アタシは、あなた達に感謝する。
正直さ、まだアタシ達には時間が必要だと思うのね? でも、悲しい事を引きずって、思い出の中に逃げて、それは果たしてアタシ達の先生である君はよしとしないだろう。どんな時も、笑顔が絶えない、アタシや、師匠ちゃんやサタさんを統率するだけはあったよ。
ねぇ、最期の一言だけ言わせてよ。マフちゃんどうすのさ?
これだけ。
あとは任せてよ。セシャトさんの事もまだ時間がかかりそうだけど、アタシがいるよ。アヌさんがいる。それに、沢山のフォロワーさん達もいるよ。師匠ちゃんには君の代わりに繰り上げで作業部屋を与えたよ、あの師匠ちゃんがショックを受けたんだ。君は、死んじゃダメな人だったんよ。
コロナのせいで、ろくに面会に行けなくてごめんね。
大好きなカレー、そっちではたくさん食べてね。
またね。